- 子どもは2人ほしいけど、正直お金の余裕がない
- 治療が必要かもしれないけど、ローンを組むのは怖い
- 年齢とお金で妊娠を諦めないといけなくなりそう・・
不妊治療は、体だけでなく心やお金にも負担のかかるもの。
特に、経済的な不安は治療を始めるべきかどうか迷う大きな要因になりがちです。
- 不妊治療にかかるお金のリアル
- 治療費の負担を軽くする選択肢
- 不妊治療ローンのメリット・デメリット
- 銀行の選び方
あなたが、限られた時間の中で大切な決断をするためのヒントになりますように。
不妊治療にかかる費用ってどのくらい?

不妊治療にかかる費用は、クリニック、治療内容や期間によって大きく異なります。
治療法 | おおよその費用(1回あたり) |
タイミング法 | 数千円〜1万円程度 |
人工授精(AIH) | 1万〜2万円程度 |
体外受精(IVF) | 20万〜60万円 |
顕微授精(ICSI) | 30万〜70万円 |
保険適用される治療もありますが、条件や回数制限があり、自己負担額がゼロになるわけではありません。
また、交通費・薬代・通院にかかる時間と仕事の調整など、見えない出費も積み重なります。
不妊治療に通いはじめると「〇日に来てね」と日付を指定されることがしばしばあります。
仕事を休む分、収入が減ってしまうなどの負担があるのがつらいところ
不妊治療の公的支援と注意点
2022年から保険適用で受けられる不妊治療が増えました。
- 人工授精
- 体外受精
- 顕微授精など
公的支援には以下のようなものがあります。
- 高額療養費制度
- 医療費控除
- 自治体の助成金(地域による)
ただ、これらは「いったん立て替えて支払った後に戻ってくる」ものであったり、条件が厳しい場合も。(年齢制限や回数の制限など)
「今すぐ必要な治療費」に対しては、十分とは言えないことも多いのが現実です。
不妊治療の遅れがチャンスを減らすことも

「〇歳までに出産したい」と考えている場合、時間の余裕がないのも事実。
不妊治療は年齢とともに妊娠率が低下するため、「少しでも早く始めたい」と考えるのはとても自然なことですよね。
- 卵の質の低下の原因は酸化ストレスと糖化ストレス
- 加齢は卵を酸化させてしまう要因の一つであるため、年齢と妊娠力は大きな関わりがある
卵子の老化はなぜ起きるのか?
卵は加齢・酸化・糖化によって老化する。
卵子が老化すると、受精したとしても胚が育たないことが多い。結果、着床率も下がる。
妊活において、卵子の質を高める卵ケアが重要視されている。
「お金がないから今は治療できない」と先延ばしにしてしまうことで、大切なタイミングを逃してしまう可能性もあります。
「お金の不安」をやわらげる手段としての《不妊治療ローン》

不妊治療を進めたいけど、お金が心配・・というときは、不妊治療ローンを選択肢に加えてみましょう。
不妊治療の費用を、信販会社や医療ローン専門業者が立て替え、患者は分割で返済する仕組み
不妊治療ローンのメリット・デメリットを理解したうえで、利用するかどうかを決断しましょう。
あくまで、不妊治療をしていくための一つの手段です。
計画的な利用はもちろんですが、必要以上に不安に思って動けなくなるのはもったいないです。
残酷な言い方ですが、妊娠はタイムリミットがあったり、メンタル面の影響も受けやすく思った通りに進まないことが多々あります。
- 体の状態と経済状況を確認
- どんな治療を進めていくのか?
- いくらかかるのか?
- 欠勤日が増えた場合の収入
- 不妊治療ローンの仕組み
上記を確認して、不妊治療ローンを選択肢に含めるか検討してくださいね。
不妊治療ローンの【メリット】
- まとまったお金がなくても、必要な治療が受けられる
- 治療を急ぎたい人にとって、時間を買う手段になる
- 金利が比較的低め(通常のカードローンよりも優遇されることが多い)
- 一部のクリニックでは提携ローンがあり、手続きもスムーズ
年齢に焦りがあるなら、お金の工面に時間をさくよりも治療を進めていきたいですよね。
不妊治療ローンの【デメリット】
- 利息(利子)がかかるため、最終的な支払額は増える
- 審査が必要(収入や信用情報によっては通らない場合も)
- 月々の返済が家計に影響する可能性もある
いまはオンラインで手続きが済むところが多いので、申請や契約に時間をとられることは少ないです。
デメリットが大きく影響しないようであれば、不妊治療ローンはありですね。
利用前に気をつけたい【注意点】
- 金利・返済額・返済期間は必ず確認を
- 必要最低限の金額だけ借りる
- 家族とよく話し合って決める
- 無理のない返済計画を立てることが大切
金利が低いとはいえ、事前にシュミレーションをして確認しておくことは省いてはいけません。
ローンであることには変わりないので、慎重に検討を進めていくことをオススメします。
【おすすめ】不妊治療ローン

不妊治療ローンを扱う4つの銀行を表にまとめました。
以下5つの項目と合わせて見れば選びやすくなりますよ。
- 借入希望額に応じた上限金額
- 金利水準(保証料や変動金利か確認)
- 返済計画(据置期間や返済期間)
- Web契約対応か来店要否
- 追加特典(自治体補助、預金連動など)
銀行名 | 商品名 | 借入限度額 | 金利(年) | 返済期間 | 特徴・メリット |
スルガ銀行 | 不妊治療サポートローン(プラス含む) | 10万〜1,000万円 | 2.5〜7.5%(通常:4〜7%) | 最長10年(元金据置:2年以内) | 低金利、Web完結、卵子凍結含む広い用途 |
大垣共立銀行 | Futari‑de(フタリ‑デ) | 10万〜200万円 | 約4.625%→4.875%(変動) | 1〜5年 | 来店不要WEB契約、保証料込、地域限定 |
東京スター銀行 | スターワンバンクローン(不妊治療サポート) | 〜100万円(極度額) | 実質7.8%(保証料込) | 最長10年(リボ方式) | 繰返し利用可、預金連動金利軽減、完全Web |
池田泉州銀行 | 妊活・育活応援ローン | 要確認(用途別) | 保証料込変動金利(地域で補助可) | 不明(通常最長~?) | 書類不要、出産・育児費用可、池田市補助あり |
各ローンの特徴まとめ
4つの銀行での不妊治療ローンをかんたんにまとめているので、ご自身にとってどんなメリットはあるのか比較してみてくださいね。
スルガ銀行
- 最低金利2.5%〜と、低水準
- Web完結
- 24時間いつでも申し込み可能
- 卵子凍結費用にも対応
- 元金据置期間のあるプランも豊富
- コンビニATMで借り入れ可能だから急な出費にも対応できる
- 非正規でも通りやすい
- 寛容さがあるとの声も!
大垣共立銀行
- 金利4.875%
- Web契約で来店不用
- 地方在住の方におすすめ(営業エリア限定)
- 保証料込・繰上返済WEB無料
東京スター銀行
- キャンペーン実質金利7.8%保証料込
- 預金との連動で金利軽減
- プライバシー配慮
- リボ式で繰り返し利用可
池田泉州銀行
- 用途証明不要。妊活〜育児まで幅広くカバー
- 池田市住民は利子補助あり(最大年2%、上限6万円/1年)
まとめ:お金の不安で、チャンスを逃さないで
不妊治療は、時間との勝負でもあります。
もちろん、お金の不安があるのは当然。
でも、選択肢を知ることで、前に進めることもあります。
「ローンを組む=借金で不安」ではなく、「未来の家族のための前向きな投資」として考えることもできます。
焦らず、でも立ち止まりすぎず、あなたにとって後悔のない選択ができますように。